【要注意】ネットワークカメラの覗き見や不正アクセスの実態と対策

昨今、外出先からも映像を確認できる便利な「ネットワークカメラ(IPカメラ)」の導入が、一般家庭や企業で急速に進んでいます。
しかし、その利便性の裏に大きな落とし穴があることをご存じでしょうか?
アメリカのセキュリティ企業による調査では、世界中で約4万台以上、日本国内でもおよそ7,000台のカメラが“誰でも見られる状態”になっていると発表され、衝撃が広がっています。

え!?誰でも見れるってどういうこと!?オイラのカメラも見られてたりして…ヒェ〜!

便利な反面、初期設定のままだと大変危険なんですよ。まずは“設定の見直し”が大切です。
この記事では、ネットワークカメラが不正アクセスされる原因や、実際に起きた覗き見被害の実例、そして自分のカメラを守るために必要な対策まで、具体的に解説します。
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ネットワークカメラの不正アクセスによる覗き見被害とは?

ネットワークカメラの普及とともに、不正アクセスによる覗き見被害も急増しています。自宅の見守りや防犯のために導入したカメラが、逆にプライバシーを脅かす原因となるケースが少なくありません。
特にセキュリティ対策が不十分な機種や設定ミスによって、誰でもアクセスできる状態になることもあり、大きな社会問題となっています。
世界中のカメラ約4万台が“誰でも見られる状態”に
2025年6月、アメリカのセキュリティ会社が実施した調査によると、ネットワークカメラの初期設定のまま運用されている端末が世界中に多数存在しており、不正アクセスを受けやすい状態になっているとのこと。
- 世界で約4万台、日本国内でも約7,000台が該当
- カメラの映像がリアルタイムで覗き見される可能性
- 家庭では在宅状況が把握され、空き巣被害のリスクに
- 企業では音声データや機密情報が流出する恐れも
ネットワークカメラの便利さと危険性
ネットワークカメラ(IPカメラ)は、スマートフォンやパソコンから自宅やオフィスの映像をリアルタイムで確認できる便利な機器です。
不在時の見守りや防犯対策として導入する家庭や企業が増えており、赤外線による夜間撮影や、カメラの遠隔操作、双方向の音声通話機能など、従来の防犯カメラにはない多機能性も人気の理由です。
しかしその一方で、インターネットに接続されているがゆえに、不正アクセスや映像の“のぞき見”といった深刻なセキュリティリスクが潜んでいることも見過ごせません。利便性の裏にある危険性を理解し、正しく対策を取ることが求められています。
ハッカーが狙う理由とリスクの種類
ハッカーがネットワークカメラを狙う理由は、プライバシー情報の収集、犯罪の準備、あるいはネット上での映像配信による収益化など多岐にわたります。
一度カメラに侵入されると、録画データの漏洩、音声の傍受、リアルタイムでの覗き見といった多様なリスクが発生し、ユーザーのプライバシーが著しく侵害されます。
カメラ映像が第三者に漏れる危険性
一部のネットワークカメラでは、IPアドレスを知っていれば誰でもアクセスできる設定になっていることがあり、こうした状態で使用を続けると、カメラ映像がインターネット上に晒されてしまうこともあります。
一部の悪質なウェブサイトでは、こうした無防備なカメラ映像をまとめて公開しており、実際に日本の家庭や店舗の映像が閲覧されていたケースも確認されています。
プライバシー侵害による精神的・社会的影響
覗き見被害に遭った場合、その精神的なダメージは計り知れません。特に自宅や更衣室、子供部屋の映像が流出した場合、被害者の恐怖や不安、怒りは深刻なものとなります。
また、SNSやネット掲示板で拡散されることで、社会的信用や生活にまで悪影響が及ぶこともあり、こうした被害は、回復に多大な時間と労力を要します。
覗かれていることに“気づけない”という最大の問題
ネットワークカメラに不正アクセスされても、ユーザー自身がそれに気づきにくいという点が非常に危険です。
実際の映像や音声が外部から収集されているケースもあり、プライベート空間の情報が第三者に筒抜けになるリスクがあります。
一般家庭・企業における影響の違い
一般家庭では、プライベートな空間が覗かれることで精神的被害が主となります。一方、企業の場合は、顧客情報や業務内容の漏洩など、信用問題や法的責任に発展する可能性があります。
どちらの場合も、早急な対策と被害対応が求められ、被害後の信頼回復には長期間を要することが多くなります。
実際に起きたネットワークカメラの覗き見被害事例


ネットワークカメラの覗き見被害は、単なる噂や想像ではありません。実際に国内外で数多くの被害が発生しており、ニュースでも取り上げられる深刻な問題となっています。
ここでは、国内外の具体的な事例を取り上げ、どのような状況で覗き見が起きたのか、何が原因だったのかを明らかにしていきます。
国内で話題となった事例の紹介
日本国内でも、家庭用ネットワークカメラが不正アクセスされ、カメラ映像がインターネット上で配信されるという事件が発生しています。
特に有名な例では、東京の一般家庭で使用されていた見守りカメラの映像が、海外のストリーミングサイトでライブ配信されていたことが判明しました。原因は初期設定のまま使用していたことによるアクセス制限の不備でした。
海外の大規模覗き見事件
海外では、ロシアのハッカーグループが数千台以上のネットワークカメラに不正アクセスし、その映像を専用サイトで配信していた事件が大きな話題になりました。
この事件では、一般家庭のみならず、オフィスや保育園、ジムなどのプライベートな空間の映像も含まれており、世界中で大きな反響を呼びました。対策が不十分なカメラが狙われた典型的な例です。
スマートホーム利用者が被害に遭ったケース
スマートホームを導入している家庭では、複数のIoT機器がネットワークに接続されているため、セキュリティの穴ができやすい傾向があります。
あるユーザーは、ベビーモニターとして使用していたネットワークカメラに見知らぬ声が突然聞こえ、調査した結果、第三者が遠隔でマイク機能を操作していたことが判明しました。このようなケースでは、パスワードの漏洩やアプリ連携の脆弱性が原因となっていることが多いです。

不正アクセスされる原因とその仕組み
ネットワークカメラが不正アクセスされる原因は、単純な設定ミスから深刻なセキュリティの盲点まで多岐にわたります。
特に一般ユーザーは、初期設定のまま利用していたり、セキュリティの知識が不足していることが多く、ハッカーにとっては攻撃しやすいターゲットとなっています。
ここでは、具体的な原因と仕組みを解説します。
パスワード管理の甘さと初期設定の危険性
多くのネットワークカメラは、購入直後の初期状態で「admin」や「1234」といった簡易なパスワードが設定されています。
この初期設定を変更せずに使用することで、誰でもカメラにアクセスできる危険な状態が続きます。さらに、同じパスワードを複数の機器で使い回していると、一度流出した情報から他の機器にもアクセスされるリスクが高まります。
ファームウェアの更新漏れによる脆弱性
ネットワークカメラは、定期的にファームウェアのアップデートが提供され、セキュリティの穴が修正されます。
しかし、これを自動更新にしていなかったり、更新の存在を知らずに使い続けることで、既知の脆弱性が放置され、悪意のある第三者に狙われやすくなります。特に古いモデルほど危険性が高く、速やかな更新が求められます。
公開ポートとIPアドレスの悪用
ネットワークカメラは外部からアクセス可能にするため、特定のポートを開放していることがあります。
この設定を誤ると、ポートスキャンなどの手法でIPアドレスとともに特定され、インターネット上から簡単に侵入される可能性があります。特に、ポート開放の知識がないまま設定した場合、意図せず「誰でも見られるカメラ」になってしまうことがあります。
ネットワークカメラを守るための具体的なセキュリティ対策
不正アクセスや覗き見被害を防ぐには、ネットワークカメラの設定や管理方法を見直すことが不可欠です。
便利さの裏に潜むリスクを理解し、日々の運用でしっかりと対策を講じることで、安全性を飛躍的に高めることができます。ここでは、今すぐ実践できる3つの主要対策をご紹介します。
強固なパスワードの設定方法と管理ツールの活用
最も基本かつ効果的な対策が「強固なパスワードの設定」です。
推測されやすい単語や数字の組み合わせは避け、英大文字・小文字、数字、記号を組み合わせた12文字以上のパスワードを設定しましょう。
さらに、パスワード管理ツールを使えば、複雑なパスワードも安全に記録・管理でき、定期的な変更も容易になります。使い回しを避け、個別に管理することが重要です。
ファームウェアとソフトウェアの定期更新の重要性
ネットワークカメラ本体だけでなく、専用アプリや接続サーバーも含めて、ファームウェアやソフトウェアの定期的な更新が必須です。
開発元がリリースするアップデートには、セキュリティホールの修正が含まれていることが多く、古いバージョンを使用し続けることは重大なリスクにつながりますので自動更新の設定を有効にし、定期的に確認する習慣をつけましょう。
外部アクセス制限とVPNの導入方法
遠隔からネットワークカメラにアクセスする際には、外部アクセス制限とVPN(仮想プライベートネットワーク)の導入が効果的です。
VPNを使用すれば、安全な通信経路を確保でき、第三者による傍受や侵入のリスクを大幅に減らせます。また、外部からのアクセスを特定のIPアドレスのみに制限する設定も、セキュリティ強化に有効です。初期設定で外部接続が無制限になっていないか、必ず確認しましょう。
安全なネットワークカメラの選び方とチェックポイント

ネットワークカメラを安全に使い続けるためには、購入段階での製品選びが非常に重要です。
単に画質や価格で選ぶのではなく、セキュリティ機能の充実度やメーカーのサポート体制、保存方法の安全性など、総合的な観点から製品を比較することが求められます。以下では、安全なカメラを選ぶ際の3つのチェックポイントを紹介します。
セキュリティ機能が充実したモデルの見極め方
購入時には、セキュリティ機能の有無や仕様をしっかり確認することが重要です。特に注目すべき点は、暗号化通信(HTTPSやSSL)の対応、2段階認証の有無、不審アクセスの検知機能などです。
これらの機能が備わっているカメラであれば、第三者による不正アクセスを大幅に防止できます。製品の公式サイトやレビューも参考に、安全性に関する情報を確認しましょう。
メーカーのサポート体制と更新頻度を確認する
ネットワークカメラは、長期間にわたって使用する機器です。そのため、購入後に継続してファームウェアの更新が提供されるかどうかは、非常に重要な判断基準になります
信頼性の高いメーカーは、脆弱性が発見された際にも迅速に対応し、サポート体制も充実しています。逆に、サポートが途絶えているメーカーの製品は、時間とともにリスクが高まるため注意が必要です。
クラウド保存の安全性とプライバシーポリシーの確認
最近では、撮影映像をクラウドに保存するカメラが増えていますが、この保存先の安全性もチェックすべき重要な要素です。
保存先のサーバーがどの国にあるのか、データは暗号化されているのか、プライバシーポリシーに情報の取り扱いが明記されているかなどを確認してください。特に海外製品の場合、日本語でのサポートや規約がないこともあり、事前の確認が欠かせません。
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最後に
ネットワークカメラは、私たちの生活を便利で安全にしてくれるツールですが、適切な対策を講じなければ、その利便性が逆にリスクを招くこともあります。

便利なのに、それが原因でトラブルになるなんて…本末転倒だよね~
実際に起きている覗き見被害や不正アクセスの事例を通じて、どんなに小さな油断でも大きな被害につながる可能性があります。
今回紹介したように、
- 強固なパスワードの設定
- 定期的なファームウェアの更新
- 外部アクセスの制限
- セキュリティ機能が充実したカメラの選定
といった、すぐに実践できる対策は数多く存在します。

カメラを設置したあとも“使いっぱなしにしない”ことが大切ですね。油断せず、こまめな点検を心がけましょう^^
また、購入前の段階からセキュリティ意識を持って製品を選ぶことが、将来的なリスクの回避につながります。
ネットワークカメラの便利さを享受するには、「守るべきルール」と「やるべきこと」をきちんと理解し、継続的に意識することが必要です。

よーし、今日からボクも“使う前にまず守る!”って意識してカメラ選びしよっと!
ご自身のプライバシーと安全を守るためにも、今日からできる一歩を踏み出してみてください。