玄関に防犯ブザーは必要?効果とおすすめモデルや設置方法を紹介!

昨今、空き巣や不審者の被害が増える中、家庭の防犯対策として注目されているのが「防犯ブザー」です。
特に玄関は、家の出入り口として最も狙われやすい場所であり、侵入者対策の要となる場所でもあります。玄関に防犯ブザーを設置することで、不審者の侵入を抑止し、いざという時には大音量で周囲に危険を知らせることが可能です。

ただし、ブザーの種類や音量、感度の設定も重要です。間違った設置や設定は、逆にトラブルの原因になりますよ
この記事では、
- 玄関に防犯ブザーを設置するメリット
- 種類や特徴、効果的な設置方法
- おすすめモデル
- 近隣への配慮やトラブル回避方法
までを詳しく解説します。

よーし!ボクも玄関ブザーで安心生活はじめるぞ~。でも…隣の家に迷惑かけないように気をつけなきゃ!
玄関に防犯ブザーを設置するメリットとは?

玄関は不審者や空き巣が最も狙いやすい侵入経路であり、住宅の防犯対策として重点的に守るべき場所であり、防犯ブザーを設置することで、心理的な抑止効果と実際の警告効果を同時に得られます。
ここでは、玄関に防犯ブザーを設置することで得られる具体的なメリットを詳しく解説します。
空き巣や不審者を威嚇できる
防犯ブザーは、大音量の警告音を瞬時に鳴らすことで、不審者に強い警戒心を抱かせます。
侵入者は人目を避けて行動するため、突然のブザー音に驚き、犯行を諦めるケースが多く、また、玄関にブザーが設置されているだけで「防犯意識が高い家」と認識され、侵入を未然に防ぐ心理的効果も期待できます。
侵入の初期段階で警告できる
防犯ブザーの魅力は、侵入を試みる段階で音を鳴らし、被害を最小限に抑えられる点です。
ドアの開閉や人感センサーの反応に連動して作動するタイプであれば、侵入者が屋内に入る前に警告音を響かせることができることから、侵入後ではなく、初動で対応できることが、被害を防ぐ上で非常に重要です。
家族や近隣への緊急通知になる
防犯ブザーは、不審者への警告だけでなく、周囲に異常を知らせる役割も果たします。
大音量の警告音が響くことで、家の中にいる家族はすぐ異変に気づき、迅速に警察への通報や初期対応が可能であり、さらに、近隣住民にも異常が伝わることで、地域ぐるみでの防犯意識が高まり、犯人が逃走しやすい環境を作らない効果も期待できます。
外出中の防犯効果が高まる
家族が外出している時間帯は、防犯面で最もリスクが高くなります。
しかし、玄関に防犯ブザーを設置しておけば、不在時でも心理的な防犯効果が働きます。
ブザーがある家は「防犯意識が高く、侵入してもすぐに警報が鳴る可能性がある家」と認識されやすく、空き巣犯が避ける対象となるのです。特に人通りが少ない住宅街では、設置するだけで犯罪抑止につながります。
子供や高齢者の安全確保にも有効
防犯ブザーは、不審者への警告だけでなく、家族の安全サポートとしても機能します。
子供や高齢者が留守番をしているときでも、玄関にブザーがあれば、侵入者の存在をいち早く察知でき、急な侵入に気づくのが遅れるリスクを減らし、安全な在宅環境を維持できる点が大きなメリットです。
また、万一の場合も、音が周囲に届くことで早期救助につながります。
低コストで手軽に導入できる
防犯カメラやホームセキュリティサービスに比べ、防犯ブザーは低コストで導入できるのが魅力です。
数千円程度から購入可能で、設置も工具不要の簡易タイプが多いため、初めて防犯対策を行う家庭でも導入しやすいのが特徴であり、さらに、定期的な電池交換だけで運用できるため、維持費もほとんどかかりません。
他の防犯機器との併用で効果倍増
防犯ブザーは単体でも効果的ですが、防犯カメラやセンサーライトなど他の防犯機器と組み合わせることで、さらに効果を発揮します。
音による威嚇に加え、光や録画で侵入者を追い詰めることで、空き巣犯が長時間留まれない環境を作ることができます。
複数の防犯対策を組み合わせることで、より強固な防犯体制が整うでしょう。
玄関用防犯ブザーの種類と特徴
玄関に設置する防犯ブザーにはさまざまな種類があり、それぞれ作動方法や特徴が異なります。
設置環境や家族構成、求める防犯レベルに合わせて最適なタイプを選ぶことが重要です。ここでは、代表的な3つのタイプを詳しく解説します。
ドア開閉連動型ブザーの特徴
ドア開閉連動型は、玄関の扉を開けた瞬間に作動する最もシンプルな防犯ブザーです。
ドアにマグネットセンサーを取り付け、扉の開閉に合わせて大音量のアラームが鳴る仕組みになっており、最大のメリットは、侵入者が扉を開けた時点で即座に警告できる点であり、電池式の製品が多く、工事不要で簡単に設置できるため、初心者でも導入しやすいタイプです。
ただし、玄関を頻繁に出入りする家庭では誤作動を防ぐためのON/OFF操作が必要になることもあります。
人感センサー型ブザーの特徴
人感センサー型は、玄関周辺で人の動きや赤外線の変化を検知すると作動するタイプです。
扉に触れる前に侵入者の存在を察知できるため、より早い段階で威嚇でき、来客や通行人に反応する場合もありますが、感度を調整することで誤作動を減らせます。
特に夜間や留守中の防犯に向いており、センサーライトと併用すると抑止力がさらに高まりますので、屋外対応モデルを選べば、雨風にも強く、玄関前の監視役として非常に頼もしい存在です。
スマート連動型ブザーの特徴
スマート連動型は、スマートフォンやWi-Fiと接続できる最新型の防犯ブザーです。
ブザーが作動すると大音量で威嚇すると同時に、スマホに通知が届くため、外出先でも異常を把握でき、一部のモデルでは、防犯カメラやスマートスピーカーと連動し、録画や音声警告も可能です。
初期費用はやや高めですが、リアルタイムでの監視と通知機能があるため、防犯効果は非常に高くなります。留守が多い家庭や、遠隔でも防犯状況を確認したい方に最適なタイプです。
防犯ブザーを玄関に設置する効果的な方法
防犯ブザーは、設置場所や設置方法によって防犯効果が大きく変わります。
正しく取り付けることで、空き巣や不審者への威嚇力を最大限に発揮できます。ここでは、玄関に防犯ブザーを設置する際の効果的な方法を3つのポイントに分けて解説します。
ドア付近の最適な設置位置
玄関が狙われる理由とカバーすべき範囲
- 侵入経路の 34 % は正面ドア とされ、鍵を掛けていてもこじ開けられる事例が多いことが統計で示されています
- ブザーはドア枠側(蝶番と反対側)に寄せて装着すると、こじ開け時に早期発報しやすく、配線・電池交換の作業性も良好です
推奨取り付け高さと周囲の死角対策
- 国際的な建具コードは操作可能部材を床上 34-48 inch(約86-122 cm) に設置することを推奨しており、ブザーも同帯域に収めれば家族全員が届きやすく、カメラやドアビューに干渉しません
- ドアスコープやドアベルカメラを併用する場合は 約120 cm=ドアノブより少し上 が「顔+荷物」を写せる“スウィートスポット”とされます
- 逆に下端や床付近 は配線損傷や結露のリスクがあるため避けるのが基本です
防犯ブザーの向きや高さのポイント
音の指向性と警告効果
- ブザーのスピーカー部は 屋外側(通行人に見える方向)へ水平に向ける と最も威嚇効果が高まり、音圧損失も抑えられます
- 音は遮蔽物で急激に減衰するため、ポーチ柱や壁の裏面ではなく正面に取り付ける方が遠くまで届きます
高さ調整と誤動作防止
- センサー一体型モデルは 床上 150-180 cm(肩〜目線よりやや上) にすると検知範囲と操作性のバランスが最適という実測報告があります
- 6 ft(約180 cm)を超えると小柄な来客が手動停止できず、また天井付近の熱だまりで誤発報することもあるため注意
他の防犯グッズと組み合わせる方法
センサーライト・カメラとの多層防御
- 可視ブザーに モーションライトを重ねる と「光+音」のダブル威嚇で泥棒が嫌う“目立つ家”を演出できます
- 最新のスマートカメラには ライト点滅・サイレン発報・スマホ通知 を同時に行うモデルもあり、ブザーの鳴動をトリガーに映像記録を自動開始できます。
ネットワーク連携と日本住宅の実情
- Wi-Fi ブリッジやアプリを介して 窓センサー・室内サイレン・警備会社通報 を一括制御すると、外出先でもリアルタイム確認が可能です
- 国内調査では玄関より窓からの侵入が 60 % 近いという報告もあり、 玄関ブザー+窓マグネットセンサー で死角を補うのが効果的です
- さらに門扉や植栽で死角を作らない、防犯砂利を敷く といった物理的対策と併用することで、層を成す抑止が完成します

玄関用のおすすめ防犯ブザーを紹介!

玄関ブザーを選ぶ際は 『侵入を即座に威嚇できる“音量』、『スマート連携の有無』、『交換頻度を減らす電池寿命』 の三要素で探すと失敗がありません。
ここではそれぞれに強みをもつ代表モデルを厳選しました。
大音量で威嚇力の高いモデル(120 – 130 dBクラス)
製品 | 特徴 | 参考価格 |
---|---|---|
life-156 防犯アラーム | 約130 dBの爆音で開閉を感知すると即鳴動。両面テープ固定・電池寿命12 か月でランニングコストも軽め。 | 約1,400円 |
AceMining ドアストップアラーム | ドア下に差し込むだけ。踏み板が押されると最大120 dBのサイレン+ドアを物理的にロック。感度3段階切替。 | 約1,800円 |
Korekaou 窓ドア用ブザー | 90/110/130 dBの3段階音量調節に対応。工具不要で貼り付け完了。 | 約1,000円 |
玄関は外壁に反射音が逃げやすいため、100 dB以上を目安にすると道路側まで警告が届きます。
スマホ通知に対応したスマートタイプ
製品 | スマホ連携 | 電池寿命 | 特筆機能 |
---|---|---|---|
SwitchBot 開閉センサー | ハブ2/ハブミニと連携するとプッシュ通知・家電自動制御が可能。 | 最大3年(単4×2) | 人感・照度センサー内蔵で「夜にドアが開いたらライト点灯」など複合トリガー設定可 |
TP-Link Tapo T110 | 専用アプリでリアルタイムに開閉を通知。スマートランプと連携し自動点灯も可能。 | 公称2年(CR2032×1) | 低価格ながらAlexa/Google Home対応で拡張性◯ |
Wi-Fi直結タイプは2.4 GHz帯のみ対応が多いのでルーター設定を確認しましょう。またハブ必須製品は追加コストを見込んでおくと安心です。
電池持ちが良く手軽なスタンダードタイプ
製品 | 音量 | 電池寿命 | 取り付け |
---|---|---|---|
ユニーク 防犯ドアアラーム | 90–120 dB | 約12 か月 | 本体・磁気センサーを貼るだけ。軽量36 gでドア負担が少ない。 |
ELPA ASA-W13 窓ピタッアラーム | 95 dB | 約1年(CR2032×1) | 厚さわずか15 mmのスリム設計で目立ちにくく賃貸向き。 |
旭電機化成 ABA-105 | 100 dB | 待機1年・連続鳴動30分 | 本体9 cmの細長形状。テープ固定で賃貸OK。 |
1日10回未満の開閉ならアルカリボタン電池でも1年前後もつ製品が多数。省電力設計のモデルでも月1で作動テストし、音量低下を感じたら早めに交換してください。
防犯ブザーの音量と近隣への影響の注意点とトラブル回避方法
防犯ブザーは侵入者の威嚇や異常の通知に非常に効果的ですが、大音量であるがゆえに近隣トラブルの原因になりやすい一面もあり、住宅街や集合住宅では、設置や運用の方法によって防犯効果と近隣への配慮のバランスを取ることが重要です。
ここでは、音量調整のコツや迷惑を避ける工夫、万が一のトラブル対応について詳しく解説します。
音量設定と環境に合わせた調整
防犯ブザーは製品によって音量が異なり、90dB程度の中音量タイプから120dB以上の超大音量タイプまで幅広く存在します。
住宅街では、必要以上に大きな音は逆効果になることがあるので、まずは設置場所の環境を考慮し、近隣の距離や遮音性を踏まえて音量を設定しましょう。
音量可変モデルの場合は、昼間は高め、夜間はやや低めに調整すると、効果と配慮の両立が可能です。また、テスト運転を行い、家の外からの聞こえ方を確認することも大切です。
近隣に迷惑をかけない工夫
防犯ブザーが頻繁に誤作動すると、近隣への迷惑は一気に増します。
特に風で揺れる植木や通行人、猫などの小動物に反応して無駄に鳴ってしまうと、生活音としての許容範囲を超えてしまいますので感度調整機能を活用し、検知範囲を玄関前だけに絞る工夫をしましょう。
また、センサーの向きを工夫して道路側や隣家に向けないことも重要であり、さらに、事前に「防犯ブザーを設置するので、音が鳴ることがあります」と近隣に一言伝えておくと、理解を得やすくなります。
トラブル発生時の迅速な対応
万が一、近隣から「音がうるさい」「夜間に頻繁に鳴る」といった苦情が来た場合は、誠実かつ迅速に対応することが求められますので、まずは感度や音量の調整を行い、誤作動の原因を取り除きましょう。
場合によっては、時間帯によってブザーをオフにするタイマー機能やスマート連動による遠隔制御も検討すると安心です。
トラブル対応を後回しにすると信頼関係を損なうため、初動の早さが防犯と近所づきあいの両立につながります。
最後に
玄関は、不審者や空き巣に最も狙われやすい場所の一つです。そこで活躍するのが防犯ブザーであり、侵入の初期段階で大音量を鳴らすことで、犯行を未然に防ぐことができます。

たしかに、玄関にブザーつけるだけで、不審者もビックリして逃げちゃいそうだね!
本記事では、防犯ブザーを玄関に設置するメリットから、種類と特徴、効果的な設置方法、おすすめモデル、さらに音量や近隣への配慮まで幅広く解説しました。
防犯ブザーは、安価で導入しやすく、家族や近隣に異常を知らせる有効な手段ですが、音量や設置方法を誤ると、誤作動や近隣トラブルにつながる可能性があります。

設置前にテスト運用をして感度を確認したり、必要ならお隣に一言伝えておくことが大切ですね^^
この記事を参考に、玄関に最適な防犯ブザーを導入し、防犯効果と生活の安心を両立させてください!