無銭飲食は後日支払いでセーフ?罪になる境界線と正しい謝り方
無銭飲食をしてしまったと気づいた瞬間、
頭が真っ白になります。
後日支払いすれば大丈夫なのか、
警察に通報されるのか、前科が付くのか。
不安は一気に膨らみます。
この記事では「最初から払う気がない」と
「うっかり・所持金不足」を分けて、

うわぁ…!気づいたらどうすればいいの?電話で何て言えばいいの〜!?

まずは落ち着いて「すぐ連絡→支払い意思→具体的な日時」を伝えるのが最優先です。初動で誤解はかなり減らせますよ^^
罪になる境界線と、店と揉めずに
後日支払いで解決する手順を具体的に解説します。
無銭飲食 後日支払いは罪になる?結論と判断ポイント

無銭飲食をしてしまい「後日支払いすれば許されるはず」と考える人は多いですが、結論はケース次第です。ポイントは、最初から払う意思がなかったか、店の同意を得ているか、そして事後対応をどれだけ早く誠実に行ったかです。
「無銭飲食罪」はないが、別の犯罪が問題になる
よく「無銭飲食罪」という言い方をしますが、法律上その名前の犯罪があるわけではありません。実際には、状況に応じて詐欺など別の犯罪に当たるかが検討されます。
まず押さえたいのは、飲食は店のサービス提供と引き換えに代金を支払う取引だという点です。ここで支払いが行われないと、店側は損害を受けます。ただし、すべてが即犯罪とは限らず、民事の未払いとして処理される余地もあります。
判断の入口は次の3つです。
- 代金を支払う意思が最初からあったか
- 店員をだまして支払い猶予を得たか
- 店の同意を得て外に出たか
詐欺罪が問題になりやすい理由をかみ砕く
無銭飲食で最も問題になりやすいのは詐欺です。理由は単純で、店は「支払われる前提」で料理やサービスを提供するからです。もし最初から払う気がないのに注文すれば、店は勘違いしたまま提供してしまいます。
また、会計時に「すぐ払う」「財布を取りに行く」と言って外へ出る行為も、店が支払い猶予を認めた形になりやすく、結果として不利になります。後日支払いをする意思があったとしても、伝え方や行動がまずいと「だました」と見られる可能性が上がります。
最初から払う意思がないケースはアウトになりやすい
最初から払うつもりがないのに入店し、注文し、飲食して店を出た場合は、かなり厳しい評価になります。後日になって支払ったとしても、最初の時点の意思が問題にされやすいからです。
このタイプは、行動に特徴が出やすいです。
- 注文が高額で不自然に多い
- 会計前後に店員の目を避ける
- 連絡先を残さず立ち去る
- 再来店の形跡がない
後から支払えば必ず帳消し、という考え方は危険です。刑事手続きが動くかどうかは店側の判断や警察の判断も絡みますが、最初からの意図が疑われると解決は長引きます。
払うつもりだったが所持金不足になったケースの考え方
財布を忘れた、現金が足りない、カードが使えないなど、払う意思はあったが結果として払えなかったケースは、見え方が大きく変わります。ここでは「故意」と「誠実な対応」が鍵になります。
この場合に大切なのは、その場で正直に申し出ることです。店員に言わずに立ち去ると、意図がなかったとしても疑われやすくなります。逆に、身分証を提示して連絡先を伝え、支払い計画を具体的に示せば、店側も後日支払いに応じやすくなります。
ただし、言い訳だけでは足りません。
- いつ
- どの方法で
- いくら
を支払うかを、その場で具体化するのが重要です。
店の同意を得た「後日支払い」はどう扱われる?
店側が明確に同意して「今日はここまで、後日この日に支払ってください」と合意できているなら、基本は未払いの民事問題として処理されやすくなります。重要なのは、同意があることと、約束を守ることです。
合意を取り付けるときのコツは次の通りです。
- 期日を具体的に決める(例:明日18時まで)
- 連絡先を店側に渡す(電話番号、氏名)
- 可能ならその場で一部でも支払う
- 誓約書やメモを残す(店の控えも用意)
店側が嫌がるのは「戻ると言って戻らない」ことです。後日支払いにしてもらうなら、店が不安にならない形に整えるのが最短解決につながります。
後日支払いしても通報・捜査されることはある?
後日支払いをしたからといって、必ず通報が止まるとは限りません。店側がすでに通報していたり、防犯の観点から相談記録を残していたりする場合があるからです。
ただし、早期に全額支払いをして謝罪し、店側が納得している状況であれば、実務上は大ごとになりにくい傾向があります。逆に、連絡が遅い、言い訳が多い、約束を曖昧にするほど、トラブルは拡大します。
大切なのはスピードです。店を出た後に気づいたなら、すぐ電話して指示を仰ぎ、可能ならすぐ戻る。それだけで印象は大きく変わります。
逮捕・前科・実名報道の不安を減らすために知るべきこと
不安を減らすには、やるべきことを整理して淡々と実行するのが最優先です。特に、嘘をつくのは最悪手です。支払えない事情があるなら、事実を短く伝え、支払いの具体案を出します。
不安が強いときほど、次の順で動くと混乱しにくいです。
- 店に即連絡し、指示をもらう
- 可能なら即日支払う(現金、振込、電子決済など)
- 支払い証拠を保存する(レシート、振込控え、メッセージ)
- 店と合意した内容をメモに残す
- 警察や弁護士への相談が必要なら早めに動く
もし店側と連絡が取れない、または通報済みの可能性があるなら、警察相談窓口や弁護士相談を使って、今後の動き方を確認すると安心です。
後日支払いにするための正しい手順
無銭飲食を後日支払いで解決できるかは、最初の数分の動きでほぼ決まります。焦って逃げる、誤魔化す、連絡を先延ばしにするほど不利になります。ここでは「その場」と「店を出た後」に分けて、やることを具体化します。
その場で気づいたら「言い方」と「段取り」が9割
会計時に払えないと分かったら、まず店員に正直に伝えます。ここで大事なのは、感情ではなく段取りです。おすすめの伝え方は次のイメージです。
- 財布(またはカード)に不具合があり、今すぐ全額支払いができない
- 明確な支払い方法と時間を提示する
- 連絡先と本人確認に協力する
例:
「申し訳ありません。財布を忘れてしまい、今すぐ支払えません。自宅は近いので30分で戻れます。電話番号と身分証を提示しますので、後ほど必ず全額支払います。」
この時点で、店がOKなら「同意」が取れます。NGなら、店の指示に従います。警察を呼ぶと言われても、揉めずに対応するのが得策です。
店を出た後に気づいたときの最短ルート
店を出た後に気づいた場合は、時間勝負です。やることは次の通りです。
- すぐ店に電話する
- 注文内容、時間帯、席、特徴を伝えて本人確認を容易にする
- すぐ戻れるなら戻る
- 戻れないなら振込など具体的な支払い手段を提案する
このとき「明日払います」だけでは弱いです。明日でも、何時に、どの方法で、誰が行くのかまで言い切ると、店側が安心します。
もし電話が繋がらないなら、営業時間内に再コールし、可能なら店に直接行きます。連絡できない時間が長いほど、逃げたと見なされやすくなります。
支払いの証拠を残してトラブルを終わらせる
支払いが済んだら、証拠を残します。これは店側の安心のためでもあり、万一の誤解を防ぐためでもあります。
残すべきものは次の通りです。
- レシートや領収書
- 振込控え(スクショも可)
- 店とのメッセージ履歴(日時が分かるもの)
- 可能なら「解決した」旨の一言メモ
また、後日支払いで一時的に店を離れる場合は、店側が求める範囲で本人確認に協力します。ただし、貴重品をむやみに置いていくのではなく、店側と合意した安全な方法を選びます。
店側の対応と、店員・経営者が押さえる実務
店側としては、悪質な無銭飲食を防ぎたい一方で、うっかり客まで強く追い込みたくない場面もあります。現場で混乱しないために、本人確認、合意書面、警察相談の基準を用意しておくとトラブルが減ります。
その場対応の基本:本人確認・連絡先・誓約の取り方
後日支払いに応じるなら、最低限の情報を確保します。
- 氏名、電話番号、住所
- 身分証の確認(番号の控えや写しの扱いは店の規程に沿う)
- 支払い期日と方法
- 金額内訳(飲食代、サービス料など)
書面は大げさでなくて構いません。メモ用紙に「金額」「支払い期日」「署名」を残すだけでも、すれ違いが減ります。電話番号はその場で着信確認をしておくと、虚偽の番号リスクを下げられます。
一部でも支払えるなら、先に受け取るのも有効です。全額が無理でも、誠意が見えやすくなります。
警察への相談・被害届の判断基準
悪質性が高いと判断したら、早めに相談する選択肢があります。たとえば次のような場合です。
- 明らかに逃げた(追跡を避ける、走って離脱など)
- 虚偽の氏名・連絡先を出した
- 同様の被害が繰り返されている
- 金額が大きい、または計画性が高い
逆に、財布忘れで本人確認が取れており、支払い期日も明確で連絡が取れているなら、まずは回収を優先する店も多いでしょう。どちらにしても、店内の記録(伝票、会計ログ、防犯カメラ)を確保しておくと後々の判断が楽になります。
再発防止と顧客トラブルを減らす仕組みづくり
再発防止は「疑う」より「仕組み」で解決する方が揉めにくいです。たとえば次のような方法があります。
- 高額注文の際に中間会計を入れる
- 混雑時は会計導線を明確にする
- キャッシュレス手段を増やす
- 予約客には事前決済を導入する
- 店内掲示で「支払い困難時は必ず店員へ」と明記する
スタッフ向けには、後日支払い対応のテンプレ(メモ項目、謝罪の受け方、警察相談の基準)を共有すると、現場判断のブレが減りやすいです。
警察沙汰になったときの流れと現実的な着地点
通報されると、頭の中は「逮捕されるのか」でいっぱいになりがちです。ただ、実際は事実確認の段階があり、そこからどう動くかで着地点が変わります。ここでは現実に起きやすい流れと、悪化させない行動を整理します。
通報から事情聴取まで、実際に起きやすい流れ
典型的には次の流れです。
- 店が110番や相談窓口に連絡
- 防犯カメラや会計記録から人物確認
- 連絡先が分かれば連絡が入ることがある
- 任意で事情聴取(話を聞かれる)
- 悪質性が高いと判断されると手続きが進む
この途中で、店に支払いを済ませているか、連絡が取れるか、説明が一貫しているかが見られます。ここで嘘を重ねると状況は一気に悪化します。
返済・示談が与える影響と、やってはいけない対応
返済や示談は、トラブルを終わらせるための現実的な手段です。店側が納得し、被害が回復されれば、結果として大事になりにくくなることはあります。
ただし、やってはいけない対応も明確です。
- 連絡を無視する、着信拒否する
- 「後で払う」と言いながら具体日を出さない
- 店員に圧をかける、怒鳴る
- SNSで店を攻撃して正当化する
謝罪は短く、支払いは早く、証拠は残す。この3点を徹底すると、余計な摩擦が減ります。
困ったらどこへ:#9110、法テラス、弁護士相談
店と連絡が取れない、警察から連絡が来た、悪質扱いされそうで怖い。そういうときは、相談先を使って整理すると落ち着きます。
- 警察相談専用電話 #9110:緊急ではない相談の窓口
- 法テラス:一定の条件で無料法律相談が利用できる場合がある
- 弁護士:事情に応じて、対応方針や示談の進め方を具体化できる
自分だけで抱えると判断を誤りやすいので、早めに外部の視点を入れるのが安全です。
よくある質問(Q&A)
ここでは、無銭飲食の後日支払いでよくある疑問をまとめます。状況は人によって違うので、判断に迷うなら「店の同意」「支払いの具体性」「連絡の速さ」を軸に考えると整理しやすいです。
身分証を預ければ後日支払いにしてもらえる?
店が求めることはありますが、身分証を預けるかどうかは店の運用と当事者間の合意次第です。安全面の観点では、身分証を預けるよりも、コピーや番号控え、着信確認、誓約メモなどの方がトラブルになりにくい場合があります。
大切なのは、店が安心できる材料を揃えることです。
- 連絡先が確実につながる
- 期限が明確
- 支払い手段が現実的
- 可能なら一部入金
身分証を預けることが唯一の正解ではありません。店の指示に従いながら、無理のない方法を選びます。
約束した期日に払えなかったらどうなる?
約束を破ると、一気に信頼を失い、悪質と見られやすくなります。もし支払いが遅れる事情が生じたら、期日前に連絡し、代替案を出してください。連絡なしの遅延は最悪です。
おすすめは次の順です。
- 期日前に店へ連絡
- いつなら払えるかを具体日で提示
- 分割が必要なら回数と金額を明確にする
- 可能なら先に一部でも入金する
「払えない」ではなく「こう払う」を出すことが重要です。
店やSNSで晒された・脅された場合はどうすればいい?
無銭飲食の問題と、晒しや脅しの問題は別です。店側との解決を進めつつ、行き過ぎた晒しや脅しがあるなら、証拠(投稿、DM、録音、日時)を保存してください。
感情的に反論投稿をすると燃えやすいので、まずは証拠保全と冷静な相談が優先です。必要に応じて、警察相談や弁護士相談を使い、対応方針を整理すると安全です。
まとめ
無銭飲食は「後日支払いをしたから終わり」とは限らず、最初から払う意思がなかったか、店の同意を得ているか、連絡と支払いがどれだけ早いかで見え方が変わります。気づいたら即連絡し、支払い方法と期日を具体化し、証拠を残すのが最短の解決策です。店と話がつかない、警察から連絡が来たなど不安が強い場合は、#9110や法テラス、弁護士相談で状況整理を進め、こじれる前に着地点を作りましょう。

鍵は「即連絡・具体的な支払い合意・証拠」です。早いほど誤解が減り、話もまとまりやすいですよ^^

なるほど…!「連絡して合意して残す」この順番で動けばいいんだね!
刑法(詐欺に関する条文を確認できる)
懲役・禁錮の一本化としての拘禁刑(法務省)
警察相談専用電話「#9110」(政府広報)
支払督促(裁判所)
少額訴訟手続(法務省)
法テラスの無料法律相談(公式)