【闇バイト強盗】狙われやすい家の特徴とは?空き巣に狙われないための防犯策を解説
最近、ニュースや報道番組で頻繁に取り上げられている闇バイトによる強盗事件。
これらは、これまで一般的だった空き巣とは性質が大きく異なり、
「留守の家」ではなく在宅中の住宅が狙われるケースも多いのが特徴です。

えっ!?留守じゃなくても来るの?それってめちゃくちゃ怖いんだけど…

そうなんです。最近は下見や名簿情報をもとに、住人がいる時間帯を狙う手口も増えていますよ
本記事では、
- 闇バイト強盗の実態と特徴
- 狙われやすい家に共通するポイント
- 今日から実践できる具体的な防犯対策
を、専門的になりすぎない形で分かりやすく解説します。
闇バイト強盗とは?近年増加している理由

まずは、闇バイト強盗がどのような犯罪なのかを正しく理解することが、防犯対策の第一歩です。
闇バイト強盗と従来の空き巣の決定的な違い
従来の空き巣は、住人が不在の時間帯を狙い、できるだけ人と接触せずに金品を盗む犯罪でした。 そのため、犯人も「見つからないこと」を最優先に行動していました。
一方、闇バイト強盗は住人と鉢合わせする可能性を前提に計画されている点が大きな違いです。 SNSなどで集められた実行役は、上からの指示に従うだけの存在であり、 途中で逃げたり拒否したりすることが難しい立場に置かれています。
また、指示役・下見役・実行役といった分業体制が取られているため、 一件一件の犯行が計画的かつ大胆になりやすい傾向があります。 その結果、空き巣よりも暴力性が高く、被害者が重傷を負うケースが増えているのです。
なぜ闇バイトによる強盗事件は増えているのか
闇バイト強盗が増加している背景には、SNSを通じた求人の一般化があります。 「高額報酬」「即日現金」「簡単作業」といった言葉は、 金銭的に追い詰められた若者にとって非常に魅力的に映ります。
しかし実際には、応募の段階で身分証の写真や個人情報を提出させられ、 それを人質のように使われるケースが多く見られます。 一度関わってしまうと、「辞めたら家族に危害を加える」などと脅され、 抜け出せなくなってしまうのです。
このような構造により、実行役は罪悪感や恐怖を抱えながらも犯行に及び、 結果として事件がエスカレートしやすくなっています。
実際に起きた闇バイト強盗事件の事例
近年報じられた事件では、わずかな報酬のために住宅へ侵入し、 住人に対して激しい暴行を加えるという凶悪なケースもありました。
注目すべき点は、犯人側が「この家に高額な財産があるかどうか」を 必ずしも重視していないことです。 侵入しやすく、逃げやすいと判断されれば、 結果的に得られる金額が少なくても実行されてしまいます。
つまり、「普通の家だから大丈夫」という考えは非常に危険であり、 誰の家でも標的になり得るという認識が必要です。
闇バイト強盗・空き巣に狙われやすい家の特徴
次に、犯人側がどのような基準で家を選んでいるのかを見ていきましょう。
侵入しやすく人目につきにくい立地
犯人がまず確認するのは、その家が「人目につきにくいかどうか」です。 周囲に街灯が少ない、敷地内に死角が多い、隣家との距離が離れている住宅は、 それだけでリスクが高まります。
特に注意が必要なのが、高い塀やフェンスで囲まれた家です。 一見、防犯性が高そうに見えますが、 一度侵入されると外から完全に見えなくなるため、 犯人にとっては都合の良い環境になります。
防犯の観点では、「隠す」よりも「見せる」こと、 つまり外部からの視認性を確保することが重要です。
防犯意識が低いと判断される家の共通点
闇バイト強盗は、事前の下見で防犯意識を細かくチェックしています。 玄関がワンドア・ワンロックである、 窓に補助錠や防犯フィルムがないといった点は、 「簡単に侵入できる家」と判断されやすい要素です。
また、防犯カメラやセンサーライトが設置されていない家も狙われやすい傾向があります。 これらの設備は、実際の抑止効果以上に、 「この家は対策している」という心理的プレッシャーを与える役割があります。
防犯意識は外観から判断されることが多いため、 見た目の対策も非常に重要です。
長期不在が分かりやすい家が狙われる理由
留守であることが分かりやすい家は、空き巣や強盗にとって理想的なターゲットです。 郵便受けに郵便物が溜まっている、 夜になっても照明がつかないといった状態は、 不在を強く印象づけてしまいます。
犯人は一度の訪問だけで判断するのではなく、 曜日や時間帯ごとの生活パターンを観察することもあります。 その結果、「この時間なら確実に留守」と判断されると、 犯行の成功率が高いと見なされてしまいます。
在宅・不在に関わらず、 生活感を完全に消さない工夫が重要です。
闇バイト強盗が行う下見・マーキングの手口
最後に、犯行前に行われる準備行動について解説します。
業者を装った下見の実態
闇バイト強盗では、水道業者や点検業者、不用品回収業者を装って 住宅を訪れるケースが報告されています。 これにより、自然な形で玄関周辺や敷地内を確認することが可能になります。
この際、インターホンの応答、在宅時間帯、家族構成、 防犯設備の有無などが観察されます。 要件が曖昧だったり、会社名や身分証を提示しない訪問者には注意が必要です。
マーキング(暗号・シール・異物)の具体例
下見が終わった後、情報共有のためにマーキングが行われることがあります。 ポストの裏やインターホン周辺に記号が書かれていたり、 色付きシールが貼られていたりするケースが代表的です。
また、玄関前に小石やゴミを意図的に置き、 それが片付けられるかどうかで在宅状況を判断する手口もあります。 これらは犯行のためのサインである可能性があります。
怪しい目印を見つけた時の正しい対処法
見覚えのない印やシールを発見した場合は、 まず証拠として写真を撮影し、その後取り除きましょう。
消えていることを確認させることで、 「気づかれている家」と認識させる効果が期待できます。 不安が強い場合は、最寄りの警察署の相談窓口に相談することも有効です。
防犯は、早めの気づきと継続的な意識が何より重要です。
闇バイト強盗・空き巣対策に有効な防犯グッズ

闇バイト強盗や空き巣対策では、「絶対に侵入されない家」を目指す必要はありません。 重要なのは、犯人にとって割に合わない家だと思わせることです。 ここでは、比較的導入しやすく、実際に抑止効果が期待できる防犯グッズを紹介します。
防犯カメラ・見守りカメラがもたらす抑止効果
防犯カメラは、現在もっとも効果が高いとされる防犯対策のひとつです。 近年は高価な業務用カメラだけでなく、家庭向けの小型カメラや見守りカメラも普及しています。
重要なのは、「録画性能」以上に設置されていること自体が伝わる点です。 玄関や敷地入口にカメラが見えるだけで、 犯人は「顔が映る」「証拠が残る」というリスクを強く意識します。
また、最近のカメラは人の動きを検知するとスマートフォンに通知が届く機能を備えており、 外出先でも異変に気づくことができます。 「監視されている可能性がある家」は、 闇バイト強盗にとって優先度が下がりやすい傾向があります。
窓からの侵入を防ぐ防犯フィルム・防犯ガラス
住宅侵入で最も多い経路は、実は玄関ではなく窓です。 特に人目につきにくい位置にある掃き出し窓や腰窓は、 強盗や空き巣に狙われやすいポイントになります。
そこで有効なのが、防犯フィルムの貼り付けです。 防犯フィルムはガラスが割れても貫通しにくくなり、 侵入に時間がかかる状態を作ることができます。
犯人は侵入に5分以上かかると諦めやすいと言われており、 この「時間稼ぎ」が非常に重要です。 防犯ガラスほど高額ではないため、 コストを抑えつつ対策したい家庭にも向いています。
センサーライト・警報ブザーで「気づかれる家」にする
センサーライトは、人の動きを感知して自動で点灯する照明です。 夜間に突然明るく照らされることで、 犯人は強い心理的プレッシャーを感じます。
特に、玄関や勝手口、庭への侵入経路に設置することで、 人目につきにくい場所を減らす効果があります。 電源工事不要の電池式やソーラー式も多く、 賃貸住宅でも導入しやすい点が特徴です。
また、窓やドアに取り付ける簡易アラームや防犯ブザーも有効です。 侵入時に大きな音が鳴ることで、 周囲に異常を知らせると同時に犯行を中断させる可能性が高まります。
防犯砂利や補助錠など低コストでできる対策
高額な設備を導入しなくても、防犯効果を高める方法はあります。 その代表例が防犯砂利です。 人が踏むと大きな音が出るため、 気づかれずに近づくことが難しくなります。
また、玄関や窓に補助錠を追加することも有効です。 ワンドア・ワンロックの状態よりも、 二重ロックになっている家は侵入に時間がかかるため、 犯人に敬遠されやすくなります。
これらの対策は、「完璧な防御」ではありませんが、 複数を組み合わせることで、 この家は面倒だと思わせる効果が高まります。
自宅の危険度が分かる|防犯対策チェックリスト
闇バイト強盗や空き巣対策は、「やっているつもり」では不十分です。 以下のチェックリストで、今の自宅がどれだけ狙われやすい状態かを確認してみましょう。 当てはまる項目が多いほど、防犯対策の優先度は高いと言えます。
| チェック項目 | はい / いいえ | 解説・リスク |
|---|---|---|
| 玄関がワンドア・ワンロックのみ | □ はい / □ いいえ | 侵入にかかる時間が短く、強盗・空き巣に狙われやすい |
| 窓に補助錠や防犯フィルムがない | □ はい / □ いいえ | 住宅侵入の最多経路は窓。無対策は高リスク |
| 防犯カメラや見守りカメラが設置されていない | □ はい / □ いいえ | 「監視されていない家」と判断されやすい |
| 夜間でも敷地内が暗い場所が多い | □ はい / □ いいえ | 人目につきにくく、下見・侵入がしやすい |
| センサーライトが設置されていない | □ はい / □ いいえ | 接近しても気づかれにくく、犯行の心理的ハードルが低い |
| 郵便物が溜まりがちになることがある | □ はい / □ いいえ | 長期不在が外部から分かりやすい |
| 洗濯物や生活音が一定時間まったくない | □ はい / □ いいえ | 生活パターンを把握されやすい |
| 敷地内に死角(高い塀・樹木・物置など)が多い | □ はい / □ いいえ | 侵入後に外から見えなくなる危険性がある |
| 見覚えのないシールや印を見たことがある | □ はい / □ いいえ | 下見・マーキングの可能性が否定できない |
「はい」が3つ以上ある場合は、防犯対策の見直しをおすすめします。 5つ以上当てはまる場合は、優先的に対策を講じる必要がある状態と言えるでしょう。
防犯は一つの対策だけでは不十分です。 鍵・照明・視認性・生活感といった複数の要素を組み合わせることで、 闇バイト強盗にとって「割に合わない家」に近づけることができます。
まとめ|闇バイト強盗・空き巣から家を守るために
闇バイト強盗は、留守を狙う空き巣とは異なり、住人と遭遇する前提で行われる凶悪犯罪です。力ずくで短時間に犯行を終えようとする傾向があり、被害に遭えば身体的・精神的ダメージも大きくなります。
狙われる家の基準は「お金がありそう」かどうかではなく、侵入しやすく、逃げやすいかが重視されます。死角が多い立地や高すぎる塀は、外から見えにくい反面、犯行を隠しやすくなるため逆効果になることもあります。また、防犯意識は設備だけでなく、外観や生活感からも判断されています。
長期不在が分かりやすい家や、郵便物が溜まっている家は、下見段階で優先度が上がりやすくなります。さらに、業者を装った訪問やマーキングといった手口も実際に使われており、見慣れない印や不審な行動には注意が必要です。怪しい目印を見つけた場合は、写真を撮って除去し、必要に応じて警察へ相談しましょう。

完璧に守らなきゃって思ってたけど…

“この家は面倒だ”と思わせるだけでも、十分な防犯効果があります
防犯対策は完璧を目指すのではなく、侵入に手間とリスクがかかる家だと認識させることが重要です。防犯カメラ、防犯フィルム、センサーライトなどは単体よりも組み合わせて使うことで効果が高まります。日常の小さな意識と複数の対策を重ね、闇バイト強盗や空き巣から家を守りましょう。